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ふく百話(12)

「袋セリの不思議」

毎年1月4日、南風泊市場の初セリが全国ニュースとなります。「下関ふくと

袋セリ」に全国が注目します。全国ネットで「ふくセリ」ともいわれています。

このたびもネットで詮索しましたが、袋セリについてはどの記事もあまり正確ではありません。私は30歳後半から10年間、南風泊市場にて袋セリを担当しました。セリの神髄は勝負です。担当した私が言うのですから間違いありません。

買う側の仲卸人と売る側のセリ人との真剣勝負なのです。私は柔道をしていましたがいつもセリを柔道の試合と思って取り組んでいました。相手を投げ飛ばしはしませんが勝負で値段が決まるのです。互いに負けられません。

セリについて整理してみます。大正12年の卸売市場法で売買方法は原則「せり売り」と決められました。セリとは競争売買のことです。セリの起源は古く魚市場では江戸中期の享保年間(1716年〜1736年)の日本橋で確立されました。袋セリ(昔は袖セリ)の起源は中国の牛馬のセリと聞いています。

セリ方法は「せり売り」、「入札」、「相対取引」とあります。「入札」は買い手が希望金額を記した札を売り手に渡し一番高い金額の買い手が購入します。「相対取引」は売り手と買い手が価格や数量について交渉し取引を行います。

環境の変化で天然物から養殖、冷凍、加工、輸入と様々あり現在は「相対取引」が一番多くなりました。「せり売り」は入札金額を競うセリ方法で何度でも提示額を変更できます。袋セリが属する「せり売り」は声セリ、札セリ、袋セリに分類されます。せり売りで最も多いのは、声セリのセリ上げ方式です。

ネット上でふくが他の魚と同じセリなら大しけで水揚げが少なければ注文の代わりがきかないふくをめぐって市場で争いが起きるのを防ぐために袋セリをするのだという解説がありました。実際に南風泊市場でセリをした者としてはありえない話です。1か月もの間、風呂のない50トンクラスの船で10数人が命がけでふく延縄漁業を行い南風泊市場に入港します。セリ人のすぐ後ろには生産者の厳しい期待の目が光っています。また各仲卸人は互いがライバルです。少しでも高く販売したいセリ人と少しでも安く購入したい仲卸人との厳しい駆け引きです。過去には下関ふくに対して先進的な取り組みをしていた小野社長の了解を得てセリシステムのコンピューター化を検討しました。イメージは仲卸人各自に端末を持っていただき、現場で端末入力してもらうものです。瞬時に値段が決まりその後のデーター処理も一元化されます。技術的には可能でしたが南風泊市場の全国一番のふくと袋セリの組み合わせが独特な「風物詩」になっていることや観光振興にも貢献していることなどから、いつしかコンピューターセリは下火になり今日に至っています。袋セリは全国で唯一のセリ方法です。

1番セリ子は先輩の下関唐戸魚市場(株)元社長の松村久さんでした。私は2番セリ子でした。松村さん担当は活魚です。私の担当は冷蔵物です。数量的には活魚よりはるかに多いのですが、報道陣の目は活魚に向かいます。全国からテレビ中継が押し寄せましたが活魚のセリが終われば取材は終わり。その後、長い時間がかかる私のセリは専門の仲卸人と漁業生産者のみでした。それでも松村さんに負けないよう気合で頑張りました。トロ箱一箱(15キロ前後)が10万円から3万円くらいです。それが飛ぶように売れて仲卸人も必死で、セリをする私もまるで戦場のようでした。なお、魚市場は販売価額の6%の手数料を生産者から頂きます。値段が高いほど、魚市場の手数料は多くなります。袋セリの仕方。セリ人は袋の中で手を広げます。仲卸人は順番にセリ人の指を握り値段を示します。指の握り方は人差し指が1です。この1の意味が一番大切。1は1千円、1万円、10万円皆同じなのです。プロ同士ですから値段の位は間違えません。これがはっきりしないとセリが成り立ちません。人差し指から順番に握ります。6からは引き算です。例えば9万円の場合は1を握ってまず10万円の意思表示、次にその指を引けば、位が一つ下の1、すなわち1万円を引いたことになりますので、答えは9万円です。セリ人によって掛け声は異なります。「エーか、エーか」といったものです。この場を閉めてよいか、いる方は早く買ってくださいという意味です。袋セリを担当した者のみがわかる袋セリの不思議です。