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ふく百話(48)

「トルコ大使館ふくパーティー」

下関市の海外姉妹都市の一つにトルコ・イスタンブール市があります。関門海峡とボスポラス海峡が良く似ていることから1972年に姉妹縁組しました。そのご縁で市長在任中、東京のトルコ大使館にて3回のふくパーティーを行いました。私の在任中大使は3回交代しましたが、3回目の大使は奥様が日本人で、ご本人も片言の日本語を話されました。大使の名前は「アフメド・ビュレンチ・メリチ」。私たちは親しみを込めてメリチ大使と呼んでいました。親日的なのはもちろんですが、ご夫婦で「ふく」が大好きなのです。最初はふく宅配を持参してのパーティーでしたが私がふぐ処理師の免許を持っていて「ふく刺し」が得意ということがわかり大使館で実演の後、宴会の開始です。トルコに縁のある国会議員、会社社長、下関からも参加がありました。私の妻も1度参加しました。

市長の妻として気苦労の連続で楽しかった思い出はほとんどなかったと思いますが、この時は思い出に残る華やかな出来事でした。下関からミガキふくを大使館あてに送り、下関東京事務所に備えてある刺身包丁、有田焼の大皿を持参しました。ふくパーティーの日は日ごろ閉じてある大きな門が開き金属探知検査なし、包丁持参で入場しました。大使館の厨房を借りて準備しました。

トルコ人の料理人が5人おられました。日本人がこの調理場に入ったことがありますかと下手な英語で尋ねると私が初めてということでした。それから「ふく刺し」を食べたことがありますかと尋ねたら全員が頭を横に振りました。調理の途中で少しご馳走しました。初めてなので神妙な顔をして食べていました。

その日の招待状には「中尾下関市長とトルコ大使のふくパーティー」とありました。3回目はもっとも演出効果の高いものでした。大使館に入るとトルコ風の庭があります。施設に入ると歓談ができる広いホールがあります。通常はこの場所の応接セットに座り、トルココーヒーとトルコのお菓子をいただきます。パーティーの時には、宴会の終わりにホールでピアノ演奏があり皆で記念写真を撮ったり歓談したりします。パーティーはさらにその奥にある縦長の部屋で行われます。あまり大きくなく、ゆったり座って20人くらいの部屋です。

その部屋の真中に調理台が準備してあり、私が皆の前で刺身の実演をしたのです。林芳正ご夫妻も同席されており中尾市長のふく刺し実演を初めて見たと喜んで頂きました。有田焼の大皿に盛ったふく刺しを大使夫人と二人で抱えて記念写真に納まりました。エプロンはJAが全国統一で作成した真っ赤な「えみちゃん」エプロンでした。大使の奥様がそのエプロンを大変気に入り、ご所望でしたのでその場でプレゼントしました。後日、同席されていたJA下関の組合長から新品のえみちゃんエプロンを頂きました。

メリチ大使には何度か下関へお越しいただきました。火の山トルコチューリップ園、トルコ音楽演奏団下関公演の主催、その後の二次会まで付き合っていただき友好を温めました。劇団員と話していたのを離れた場所から見ていた大使に中尾市長の英語は良く通じますと下手な英語をほめてもらい恥ずかしかったです。トルコ軍艦が和歌山県串本へ式典のため向かう途中にメリチ大使のご尽力で下関港へ寄港が実現しました。姉妹都市、トルコ・イスタンブールのトプパプ市長来関時にも同席していただきました。また1890年、オスマントルコの軍艦エルテュールル号が串本沖で難破し500人以上が犠牲になった事故の慰霊祭にも同席させて頂きました。

大使退任後は日本に住みたいと言われていましたが、私の退任が早かったのでそのまま失礼しています。トルコ大使館で日本の市長がふくさしの実演をすることは、たぶんこれからないことと思います。ここでも「下関ふく」が私を助けてくれました。トルコ大使館に持参した刺身包丁と有田焼の大皿はいまでも下関東京事務所にあることと思います。包丁はさび付いているでしょうが砥石も置いてあります。機会があれば東京事務所で再び刺身包丁を握り「ふく刺し」を作りたいものです。「割烹・下関東京事務所」懐かしい思い出です。