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ふく百話(52)

ふく百話「海外姉妹都市とふく」

下関市の海外姉妹友好都市は5か国です。締結の古い順に紹介します。

(1)ブラジル・サントス市、1971(昭和46年)。
ブラジル南東部の太平洋に面する港湾都市です。コーヒー貿易地として世界最大を誇りました。海岸には世界最大のビーチ公園が整備され、リゾート地としても栄えています。昭和44年にサンパウロ市の山口県人会から下関市と都市的性格が似ているサントス市との姉妹締結提案があり調印に至りました。

ふくとの関係は希薄ですし私が市長在任中、訪問の機会がなった都市です。

県議会議員時代、県知事や議会幹部が現地を訪問した時、現地の日本人は大歓迎で知事一行を迎え、涙を流して祖国をしのんだという話を聞きました。山口県出身者が多かったので、祖先は日本でふくを食べたことでしょう。多くの苦労のあった先人の遺徳を偲びました。8年の在任中に訪問しておくべきでした。

(2)トルコ・イスタンブール市、1972(昭和47年)。
トルコ西部ボスポラス海峡のヨーロッパ、アジア両岸にまたがるトルコ最大の都市です。昭和43年にイスタンブール市長からトルコの日本大使館に日本の都市との姉妹締結の要望があり、外務省は海峡都市、都市的性格、古い歴史のまち、機能の類似等から下関市が推薦を受け締結しました。

イスタンブール市には2回訪問しました。日本庭園の修築事業を下関市造園組合と行い、トッパプシ市長から感謝されました。公園入口に関門海峡の写真が紹介されていますが現地の人は、その写真は地元のボスポラス海峡だと勘違いしているそうです。特別待遇を受けましたが水産物はあったものの「ふく」との縁はなかったです。ふくとの縁は48回でお知らせした東京の「トルコ大使館ふくパーティー」です。ここでは、ふくは日本の食文化の華でした。

(3)韓国・釜山広域市、1976(昭和51年)。
首都ソウルに続く大韓民国第二の都市です。天然の良港、釜山港を母体にして発達した韓国第一の都市です。歴史も古く、文化観光都市としても有名です。

下関市と釜山市は地理的、歴史的に関係が深く、長年にわたって日韓両国の交流の窓口として発展してきました。両市は民間交流も盛んで各種団体との姉妹締結が進んだこともあり、正式に両市として姉妹都市盟約を締結しました。

韓国では政権が替わり戦後最悪の冷めた関係が改善することを大いに期待しています。5か国の中で、ふくとの関りでは一番だと思います。韓国、特に釜山周辺の人々の水産物に対するこだわりは、我が国以上だと思います。

その中でも「ふく」は特別な魚、値段も高い魚です。日本式と韓国式とあります。

私は韓国へいけば韓国式が良いです。味噌のような醤油、コチジャンは美味しいです。これとキムチの入ったチゲ鍋は最高です。ふく汁は二日酔いや滋養強壮に良いと人気の水産物です。ふくの語源は韓国語の「ポゴ」、縁は深いのです。

(4)中国・青島市、1979(昭和54年)。
青島市は山東半島の南部の港湾工業都市です。上海、天津、大連と並ぶ中国の重要な貿易港です。下関市は古くから中国大陸への門戸として栄えました。また漁業での結びつきが強く、特に日中国交回復後は様々な交流が盛んとなりました。

昭和48年には全国に先駆けて下関市議会に日中友好議員連盟が発足しました。

昭和54年に中日友好協会会長が来関されたこともあり、友好都市盟約調印となりました。私は調印の1年後、昭和55年、下関を出港した船で訪中しました。名誉団長平井県知事、団長泉田市長でした。私たち団員は2等室、二段ベットの8人部屋でした。青島では港で大勢の人に出迎えられ、歓迎行事等で大歓迎を受けました。当時の中国はまだまだ貧しく、人々は全員人民服、交通手段はバスと自転車でした。青島の街も狭い範囲で海軍桟橋や中山路等が賑やかでした。

中国で食されるふくは「メフグ」ということで我が国には馴染みが少ないのですが、河豚の語源にあるように本来は淡水系にすむ「メフグ」が河豚の語源のようです。市長時代、経済会議で青島市を訪問しました。翌日の新聞には経済記事の紹介は小さく、下関の市長は「ふくの免許」を持っていると大きく掲載されました。さすが労働者の国だけあって現場で働く人々が話題となると思いました。

(5)アメリカ・ピッツバーグ市、1998(平成10年)
ピッツバーグ市はサンフランシスコの東60キロに位置し、サンフランシスコ湾に流れ込む河口のデルタ地帯に面しています。水産業で栄えた歴史を持ち、毎年シーフードフェスティバルが盛大に開催されます。水辺の開発に力を入れており下関市と類似性があります。上記4つの姉妹都市に加え、母国語を英語とする国との姉妹都市締結要望が市民から多く寄せられました。調査の結果、交通の便が良く、比較的安い経費で往来可能な地域、下関市との類似性、英語が母国語等を広くインターネット等で候補地を探した結果、ピッツバーグ市が最終候補地となり、盟約締結に至りました。

市長時代、1度訪問しました。川沿いの記念公園に「ふく銅像」が設置してあります。姉妹締結1周年を記念して1999年11月に下関市が寄贈したものです。私はその1年前から、この設置について下関ふく連盟理事、下関唐戸魚市場(株)常務、としてお手伝いしました。市側と様々な打ち合わせをした結果、大きさは亀山八幡宮にある世界一のふく像の2分の1となりました。材質は下関と同じく銅製、制作場所はこれも下関と同じく、富山県高岡市の同じメーカーです。公園の銅像の回りでは小さな子供たちが大勢遊んでいました。下関を感じた場所でした。ピッツバーグ市の隣まちはサンフランシスコです。帰路、立ち寄りました、カモンワーフ設立の参考にした観光魚市場の原点がありました。