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ふく百話(45)

「友からの便り」

「ふく百話」は私が顧問を勤める(株)藤フーズの社員さんのために始めたものです。(株)藤フーズはふく加工宅配専門会社です。青木光海社長より会社のメイン商材である「ふく」のことを社員にもっと知ってもらいたいという希望からです。そのため仕事の一環として行っています。資料収集、構想、作成、印刷等です。毎週の締め切りも期限があると思えば間に合います。

この「ふく百話」はご縁のある方にも配信しています。萩市の知人にも送信しており生産地、萩の情報も届きます。

一番縁のある友人は元下関唐戸魚市場(株)社長、下関ふく連盟会長の松村久さんです。私の先輩にあたり、小野英雄とともに下関ふく業界の中心を歩いてきた人物です。松村さんからは「松村版・ふくと人生」を贈って頂きました。分量が多いのですがいずれこの「ふく百話」で紹介させて頂きます。

本日はふくの下関で一世風靡した中尾孝さんの話です。中尾孝さんは下関を代表するふく料理専門店「割烹なかお」の社長でした。会社は南風泊水産加工団地にありました。父親は中尾勇氏。初代仲卸人組合長、下関唐戸魚市場(株)設立発起人、割烹なかおの創業者です。

孝さんは下関西高から中央大学へ進みました。大学は私の先輩です。高校時代は野球部キャプテンで野球に明け暮れた青春時代でした。東京では大学紛争で通学できず、父親の助言で国会議員の秘書をしていました。私が東京から戻り、下関唐戸魚市場(株)に再入社した時、中尾勇氏から自分の息子は東京で代議士の秘書をしている。いずれ下関へ戻って県議会議員をさせると言っておられたのが最初の印象です。

中尾孝さんは唐戸市場のリーダーでした。親分肌で行動力あり、人の面倒みよく、頭もよく、人を引きつける魅力がありました。業界のみならず下関青年会議所やロータリーでも活躍しました。仲卸人組合長も親子で務められました。私が政治の世界に最初に飛び込んだ市議会、その後の県議会、市長選挙で選対本部長を務めていただいた恩人です。

残念ながら私が市長に就任した頃に諸事情によりお店を閉じられました。

その中尾孝さんから「ふく百話」を読んで手紙が届きました。彼もまた「中尾孝・ふくと人生」をまとめています。今でも業界のことを応援し、心配しています。「下関ふく」への愛着は強いです。この度の手紙「ふく業界への提言」を要約してお知らせします。

「下関ふく」。これまで「下関のふく」、「ふくの下関」として地域ブランドとして全国に知られています。しかし、近年の物流の多様化、通販(インターネット)の普及により消費者はいつでもどこでも手軽に「商品」を購入できる時代となりました。「ふく」も下関を経由せず独自のルートで東京、大阪などの大消費地に提供されている現状を業界はどのようにとらえ、危機感を感じているだろうか。これまで「ふく」は黙っていても下関へ集まり、全国に出荷していました。

しかし、気候変動、環境の変化があり天然物の水揚げは減少し養殖物の取り扱いが8割を超えています。これまで下関の優位性は全国の生産地から多種の品物が集まり、同時に目利き力で品定めをし他所と差をつけていましたが最近は品質の良し悪しよりも価格優先でしかも低価格優先になっています。これでは低価格養殖物と同じ扱いになりかねません。季節性もなくなります。加えて天然物は海水温の上昇で漁場が北上し水揚げ基地が変わり下関へ集荷できなくかも知れません。天然物、養殖物ともに「下関ふく」をどうするのか対応を考えねばなりません。

養殖物について最近では海面養殖よりも陸上養殖が注目されています。水産庁では近年、次世代型陸上養殖の技術開発事業を進めており、数か所の陸上施設でトラフグの養殖が行われています。陸上養殖は海面養殖ほどの規制はなく、総合的管理ができ、台風などの天災の影響を受けにくく、一般企業も参画しやすいです。すでに行われているトラフグ養殖は採算がとれる状況にあります。

養殖物については幸い下関には産学官が揃っています。(1)学術は水産大学校、

(2)飼料は林兼産業、(3)ふ化・飼育は山口県内外水産試験場、(4)集荷・加工・販売は下関唐戸魚市場(株)、仲卸人組合です。これらを結集すれば全国でも類のない研究・開発が可能であり、これからの広がりに期待できます。

国家的な水産プロジェクトも可能かと思います。南風泊水産加工団地は山口県の管理下にあり土地もあります。また廃校などの利用も考えられます。今から準備すれば5年後には成果が出せると思います。以上が中尾孝さんレポートの要約です。

この手紙を読んで、私が市長在任中にこの構想を進めておけばよかったと思いました。ふく市長として頑張りましたが国家プロジェクトまでは行きつきませんでした。林芳正農林水産大臣の時にやりたかったです。国と山口県は天然物減少対策をずいぶん昔から行ってきました。放流魚などの効果も出ています。

今後は陸上養殖に向けてあらたな取り組みを模索することが求められます。

わが友、中尾孝さんの下関ふくに対する思いでした。