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ふく百話(29)

「日本一のふく料理本」

ふく日本一は世界一でもあります。天然ふくの減少と日本各地で養殖ふく生産が増えて、昔のように断トツでふく日本一・下関とはならない状況です。

それでもいろいろな面で「日本一のふくのまち」は間違いなく下関です。

私が常々感じていることは下関がふく日本一であることをまず自覚しなければいけないのは業界の皆さんです。業界の人々は日々の仕事に追われ取り扱っている「ふく」が当然の仕事、商品となっています。しかし「下関のふく」ブランドは業界の人が思っているより凄いことなのです。市民の応援、市役所の応援も必要ですが、まずは業界がその模範を示すことです。全国各地に下関ふくは発送されていますが、足元の市民、県民の地元自慢、地元消費は大きな力となります。私は市議会、県議会、市長をそれぞれ経験しましたが日本中で「ふくの下関」を知らない方はおられません。外国でも「ふく」は神秘な魚、日本の食文化の華として関心が高いのです。ふくという毒魚を最高の処理技術と匠の技で日本一の料理としているのです。今回は私が今まで出会った数あるふく料理本で日本一の本の紹介です。その本の名前は「ふく百華」です。発行日は平成8年9月29日(ふくの日)。発行者「ふく百華 出版委員会」。

その中心者は故平尾光司(平越商店社長)、故西山正巳(日本一のふく名人)、大丸百貨店です。この三者の熱意が「ふく百華」を完成させたのです。ページ数は193。巻頭エッセーは直木賞作家の古川薫先生、特別寄稿は茶道家千宗之氏、祝辞は山口県知事二井関成氏、下関市長江島潔氏です。

特に平尾光司さんの功績が大きいです。平尾さんは業界では貴重な小野英雄と並ぶ芸術分野に造詣が深かった人です。小野英雄は古典芸能(日本舞踊、謡曲)や書道が得意でした。平尾さんは近代絵画や演劇に造詣が深かったです。この本が刊行された時期は小野英雄が逝去して3年後、バブルが崩壊してわが国が厳しい状況にありました。ふく業界も往年の繁盛に陰りが見え始めたころです。その中で名門大丸百貨店の清水専務というやり手の企画マンと平尾さんとのコンビが成功した秘訣だと思います。

全ページにわたり西山名人(私が勝手に師匠と尊敬する人物です)による料理の数々と器の競演に垂涎の書籍です。多くの著名な文学者によるふく賞賛の文章も掲載されています。いくら見ても見飽きない、日本一のふく料理本です。加えて丸の状態からの徐毒作業、さらに刺身の作り方まで丁寧に解説されています。このたび調べましたら「ふく百華」は市内の主な図書館で一般閲覧されています。興味のある方はぜひご覧ください。全ページ豪華カラー写真。

「ふく」という魚にさらに感激すること請け合いです。