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ふく百話(5)

「ふく養殖の歴史」

我が国の養殖フグ生産量は4千トン前後で推移しています。養殖物は全てトラフグです。トラフグの90%以上が養殖物と思われます。このうち下関入荷は30%前後、本場の影響力は大きいです。令和元年の県別生産量(国の統計が公表されるまで2年かかります)では約4千トンのうち長崎47%、熊本17%、大分7%、佐賀7%です。九州4県で全国の80%近くを占めています。

フグ養殖の歴史は昭和8年に山口県内海水産試験場が畜養実験を行ったのが始まりといわれています。その後も研究は続いて昭和54年頃市場流通が始まりました。当時は乱獲により天然物が減少傾向となり始めた頃です。そして平成にはいり遂に天然物と養殖物が逆転したのです。

養殖に使用する稚魚の確保には2つの方法があります。一つは完全養殖です。親となるフグが養殖物です。もう一つは産卵時期の天然魚を漁獲し、産卵、人工授精、ふ化させた稚魚を育てていく方法です。養殖フグの多くは親魚を天然物に頼っているのが現状です。通常2年で出荷サイズの1キロ前後に成長します。

人工ふ化した稚魚の「放流物」もあり、天然物減少の中で効果が表れています。養殖には「海面養殖」、「陸上養殖」があります。「海面養殖」小割いけすで海で養殖するものです。海水を存分に使えますが気候変動を受けやすく、台風、高水温、赤潮、病気等リスクが大きいです。養殖適地も限定されます。野外での作業で重労働です。漁業権が必要です。一方で陸上養殖の「完全ろ過方式」は海から遠く離れた場所でも養殖が可能です。陸上養殖は水質や防疫体制、気候に左右されません。ある程度オートメーション化されるため海上に比べ作業は楽ですが設備投資、電気代等ランニングコストが多くかかります。フグは臆病で獰猛と言われるので噛み合いがひどいのです。そのため成長段階で何度か歯切りを行います。フグ養殖には手間がかかり、エラに寄生虫が付着して病気になりやすくその対策が大きな課題でした。昭和の時代ホルマリンによる薬浴が頻繁に行われていました。ところがこのホルマリンは発がん性がありフグへの残留、周辺海域への影響、魚介類の汚染等が社会問題となりました。テレビや新聞でも取り上げられ、消費者は薬漬けの養殖魚を食べさせられているという内容でした。

平成21年からホルマリンの使用が中止されました。天然物が激減している中、今後も養殖物生産は増加していくものと思われます。また稚魚の放流事業も効果をあげていることから継続拡大が求められています。バイオテクノロジーによるスーパートラフグの研究も進んでいます。お隣の韓国には「ふく食文化」があります。これからの時代、日本、韓国、中国がどのような取り組み(生産、加工、流通、消費、輸出、輸入)を行っていくのか新しい時代に期待しています。