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ふく百話(3)

「ふく毒に当ったら土に埋める」

フグ中毒で一番多いのが趣味の釣りで釣ったものや知人から譲り受け素人調理したことによるものです。フグ毒はテトロドトキシンとよばれ、肝臓や卵巣、種類によっては皮や筋肉にも含まれます。煮ても焼いて毒は消えないと言われ青酸カリの千倍もの猛毒です。致死量は1万マウスユニット(体重20グラムのマウス1万匹を30分で死亡させる毒量です)。フグ毒は同じ種類でも個体差、地域差、季節差があります。強力な神経毒で30分から3時間くらいで症状が現れます。呼吸中枢を麻痺させひどければ窒息死するのです。ふくの肝臓などは食品衛生法第6条第2号で食用禁止とされています。治療法や解毒薬は今のところありません。今回改めていろいろ調べてみましたら「ふく毒に当ったら土に埋める」というものが一番多かったです。他に砂糖、スルメ、樟脳、南天、桜の皮等、それぞれ煎じて飲ます。古銭を含ます、ひどいのは人糞を食べさせるというものがあり、これが二番目でした。漁師の世界では沖でフグ毒に当たれば燃料である重油を飲ませるというのを聞いたことがあります。

 これだけの話がでてくるのは昔からフグ中毒にかかる人が多かったと思われます。我々の祖先は命をかけて神秘の魚「ふく」を食べてきたのです。

 文献では縄文時代の貝塚からふくの骨が多く出土しています。その中で姥山貝塚の住居あとからは5人がなんらかの急病で死んだような状態の遺骨が発見され、周囲にふくの骨が発見されたことからフグ中毒で一家が全滅したという説もあります。下関にもある弥生時代遺跡からもふくの骨はよく見つかっています。併せてクジラの骨も見つかり、古代人は美食家であったということです。
もっとも毒の正体や存在する場所等は明治になってからの研究のようで、それまではおっかなびっくりで食べていたことでしょう。まさに「魔性の魚」です。
治療法がないのですからとにかく早く吐き出させる以外に助かる道はないのです。現在はフグ中毒で医者にかかれば胃の洗浄、人工呼吸器等での治療がされる様です。南風泊市場に勤務していたころ全国のふく学者が下関を訪ねてこられました。その中に海沼勝氏がおられました。東京都衛生局の医師でフグ調理師教本の著作者です。海沼先生とふく百話談義になりました。フグ毒に当たったら土に埋める根拠をお尋ねしたら、「迷信だから根拠はありません」。しかし医者として理屈を言えば土に埋めて息苦しくなり胃の内容物を吐き出す、また体温を下げることにより毒の回りを遅くして回復を待つというものでした。ここから先は私が考えたのですが、土に埋めてあればあと30センチも土を盛ればそのまま土饅頭のお墓になります。そういうことがあったかどうか分かりませんが中尾説です。南無阿弥陀仏。ふくの肝は食べない方がよろしいのです。